西風のミサ曲

昔、ラジオのルネッサンス・モテトゥスの特集番組で初めて聞いた「西風のミサ曲」。「西風」(The western wynde)という古くから伝わる旋律をベースに使ってミサ曲に仕上げたもの。
最初に聴いたのは確か、クリストファー・タイのもの。それから、タヴァーナーのものも聴いた。イギリス滞在中、レコード店に入っては探した。ある店で偶然見つけて買ったCDを今でも持っている。私のお宝の一枚。

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ウィンナー・ワルツ

ウィンナー・ワルツ・オーケストラの公演に行った。
ワルツやポルカを中心に、オーケストラの演奏とソプラノ歌手による歌、バレエダンサーによるダンスが組合せてあって、とても楽しかった。とっつきやすく、親しみやすい感じで、肩ひじはらずにクラシックを楽しめる感じがいい。
アンコール曲が4曲も用意してあった。お得感があるけれども、最初から+4曲やることは、折り込み済のプログラム構成で、常連さんは百も承知だったよう。

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第九

12月の定番のプログラムと言えば、クラシックだと「第九」と「メサイヤ」、バレエだと「くるみ割り人形」というところだろうか。

何故、年末になると、あっちでもこっちでも「第九」なのかはよくわからないけれども、とりあえず今年はチケットが手に入ったので、聴きに行った。場所は東京オペラシティーのコンサートホール、タケミツメモリアル。なかなかいいホールで、客席の配置が面白く、昔はけっこう行ったのに、最近はとんとご無沙汰していた。

演奏自体は、そこそこの出来だったと思うけれども、最近はデジタル処理したCDなどの音源で聴くことがほとんどだったので、ブラボー!という感じはしなかった。

日本の観客は、本当に礼儀正しく優しい。よほどひどい出来の演奏でない限りは、演奏が終わったら「ブラボー」と声がかかり、惜しみない拍手が贈られる。今日の公演では、指揮者とソロの人が退場して会場の客電が灯ると、帰り始める人もいたけれども、オーケストラの人が退場してコーラスの最後の一人が舞台から退場し終わるまで、席に座ったまま拍手を送り続けた人が、けっこう沢山いた。これが今日の私にとって、一番の感動だった。

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アイリッシュ・ダンス

「ラグース」というグループのアイリッシュ・ダンスの公演を見に行ってきた。
直立の姿勢で両手を腰にあてて、細かいステップを踏むダンスだという、漠然とした前知識しかなかったけれども、とても面白かった。
ダンスと音楽と、交互に組まれたプログラムで、演奏の方もすぱらしかった。
バグパイプに似た音色の民族楽器(イルン・パイプというらしい)も興味深かったし、バゥロンという太鼓の演奏もすごかった。
演奏中は咳をするのもはばかられるようなクラシックのコンサートとは違って、まるで村祭りを見ているように、手拍子OKの舞台で、楽しい時間を過ごせた。
チケットが完売していなかったのが、残念。とてもいい公演だったのに。

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