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織田くんのこと

今年の3月末から4月初めのStars on Iceに、体調不良で出演しませんというニュースを聞いた時には、ちょっと時期はずれの風邪かなと思っていたし、Japan Openの日本チームの男子の最後の一人がなかなか発表にならなくて、織田くんはゲストスケーターとして出演します、と発表になった時も、今年は「現役復帰した」高橋くんが挑戦するのかと思ったし、9月初めにカナダにいるらしい情報を聞いた時も、振り付けのために忙しいスケジュールを縫って出かけたのかとしか思わず、拠点としていた関西大学が「居づらい場所」になっていたことは、予想外の事態だった。

9月末に織田くんが自分のブログにあげた内容は、日本語の文も英語の文も、精一杯「きちんと」書かれていたものの、言葉の使い方が玄人のものではないので、本人が書いたものであることがはっきりわかる文章で、織田くんが置かれていた立場がよく偲ばれる内容だったと思う。

大きな組織が「肩たたき」する時の典型的な手法のように思うけれど、こんな状態になったら、そこにしがみつくと、かえって辛い思いをするばかりなので、他の選択肢があるなら、新天地を求める方がよいと思う。そして、織田くんには「他の選択肢」がない、ということはありえないと思う。

織田くんも、もう関西大学のリンクを去る覚悟をしたからこそ、ファンや直接事情を伝えられない関係者に向けて「事情説明」のためにあげたブログ記事であって、マスコミが騒いでいるような「告発」ではないと思うので、誰がやった何があった、などということは、公表する必要はないと思うけれど、狭い業界なので、どちらかが生きていけないような終わり方にならないことを願う。

一部マスコミや一般の人は、ハラスメントと聞いて、「パワハラ」を思い浮かべているようだけど、モラハラやいやがらせは、必ずしも地位が上でないとできないというわけではないと思う。学生が集団で先生を無視したら?…とか、事務の人がリンクの予約を故意に何度も取り消したりしたら?…とか。

いずれにせよ、織田くんはもう関西大学の所属者ではないので、関西大学側としても織田くんを守る気がなくても仕方ないし、織田くんとしても、関西大学に忖度する必要はないので、それぞれの公表している内容は現時点で必要十分。外野は、正義漢ぶって「犯人探し」などせずに、そっとしておいてあげればよいと思う。

それにしても、いつも驚かされるのは、織田くんの集中力とプロ意識。
Japan Openで「選手」としてトップレベルの演技をするためには、最高の状態にコンディションを整える必要があるので、今年の状況では、難しかったと思うけれど、それにしても、ゲストスケーターとしての演技はノーミス、3回転とはいえジャンプの完成度も高く、事情を知らなかったら、何かがあったなんてわからないレベルの演技だった。Japan Openで新たな挑戦が見られなかったのはとても残念だけど、年齢的にもいつまでも挑戦し続けるのもきついし、これも一つのターニングポイントかもしれない。…と、一ファンは、自分に言い聞かせている。

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