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氷艶

代々木で「氷艶」を見てきた。

「歌舞伎×フィギュアスケート」という触れ込みで、確かにそう言われてみればその通りで、面白い試みではあったけれど、私が期待していたのとは、ちょっと違う方向性で出来上がっていたと思う。

良かった点は、会場が大きかったので、プロジェクションマッピングを使ったダイナミックな演出があったこと。
とても残念だった点は、歌舞伎役者はセリフ(声で表現)があり、マイクを使っていたため大きな会場の中でもそれなりにアピールできたのに比べて、スケーターたちは身体表現のみだったのに、スケートに適しているとは言い切れない衣装というハンデがあったこともあり、十分に表現ができなかった感じがした。

次回があるなら、スケーターの部分は音楽だけではなくて、アテレコ的なセリフを入れて物語の進行役にからませるか、演者はすべてスケーターで構成し、歌舞伎テイストをつける程度にするなど、出演者の「土俵」を一致させた公演にして欲しい。

織田くんの使い方がもったいない感じで、現役トップスケーター並みのスピードとジャンプが魅力なのに、ペアスケートする相手の舞ちゃんに合わせて滑るためにスピードをかなり抑えていたし、衣装は袖が邪魔そうで、十分に動けていない感じがした。あの衣装でバレエジャンプをするすごさは、スケートファンにはわかるけれど、スケートを知らない人にはわからない。また、役どころから言えば、知名度が低くても、カップル競技(ペアとかアイスダンス)の選手だった人をキャスティングした方が、リフトやペアスピンなどを振り付けられたと思うので、役をもっと引き立たせることができたと思う。

高橋くんも、スケート靴を脱いだら、身長も足りないし、大きな会場でアピールするのは苦しい。役どころが大きかった割に、印象に残らなくて残念。他にも人が沢山出ているシーンでは、時々、見失ってしまった。一部の歌舞伎役者がスケート靴をはく演出は効果的だったと思うけれど、スケーターにスケート靴を脱いで舞台で踊らせる演出は、あまり効果的ではなかったと思う。

すばらしかったのは、市川笑也。岩長姫のとても重そうな衣装を着て、スケート靴をはいて、普通にリンクを滑っていた! ほかの歌舞伎役者陣が、台に載せられて登場、終わったら、台に載せられたまま運ばれていったのに比べて、自在にリンクを滑っている姿はご立派。ホッケー経験者と聞いて納得。
織田くんを見に行ったはずなのに、残った印象は、笑也、笑也、笑也だった。

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