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GPファイナル

羽生くんは「人類」の常識的な枠を超えた選手だと思う。すごいことはすごいのだけど、すごすぎて身近な感じがしない。それが今一つ、私の熱が入らない理由かもしれない。
ともあれ、今大会でもすばらしく完成度の高い高難度プログラムをこなして、世界最高点を更新して羽生くんが優勝。2位は地元開催でよく頑張ったフェルナンデス。3位には、こちらもジュニアから上がったばかりの選手とは思えない好成績の昌磨くん。
従来の常識的な「好成績」は4位からではないだろうか。4位はSPは4トゥループがでっかい3トゥループになってしまったため、ジャンプの繰り返し規定に引っかかって最後のコンビネーションジャンプの点が無くなってしまって最下位だったのを、フリーでよい演技をして挽回したパトリック・チャン。5位には4ルッツは確実に跳ぶけど、演技構成点がまだまだなボーヤン。ダイスは6位だったけど、普通は1つ2つのジャンプミスはあってもおかしくない。上位2人が尋常じゃないので、今大会で下位でも、凹む必要はないとさえ思ってしまう。

ペアは、現役では敵なしかと思っていたカナダのデュハメル&ラドフォード組が2位だった。試合はやってみないとわからない。

女子シングルは、今季シニアにあがったばかりのロシアのメドベデワが優勝。女子は10代後半に身体が大きく変わるし、トップクラスの選手でもジャンプは3回転までだから、ジュニアからあがってきたばかりの選手の方が成績がでることはままある。知子ちゃんが、ミスなくそつなく演技をこなして2位。3位にラジオノワ。真央ちゃんは6位。

アイスダンスの、優勝はカナダのウィーバー&ポジェ組、2位がアメリカのチョック&ベイツ組、3位がイタリアのカッペリーニ&ラノッテ組、というのは、わりと順当な結果かも。

同時開催だったジュニアの大会でも、男子は4回転がカギになっていて、少なくともフリーで挑戦しない選手はこの大会まで進出できないくらい。だから、さすがにノービスからジュニアに上がってきたばかりの選手には無理がある。優勝はアメリカのネイサン・チェン、2位はロシアのドミトリー・アリエフ、3位に草太くんが入った。

女子は、ノービスからジュニアに上がったばかりの子が活躍。優勝はロシアのツルスカヤ、2位は同じくロシアのソツコワ、3位に本田真凛ちゃんが入った。

ペアは6組中4組がロシア、アイスダンスも6組中3組がロシア。ロシアの強化はまんべんない。

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