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Stars on Ice 2014東京公演

今回は、けっこう出演者が豪華、現役選手も知子ちゃん、佳菜子ちゃん、無良くん、小塚くんが出演。やっぱり現役のトップ選手の滑りはすごい。

織田くんは、「アディオス・ノニーノ」の本来のバージョン。ただ、最初のジャンプは3フリップのあとに3トゥループをつけて、それはそれは美しいコンビネーションジャンプだった。眼福。

今日は、けっこう高い所にある席で、顔の判別がつかないくらいスケーターが小さくしか見えない。スケーターの顔はよく見えないけれど、こういう高い席のいいところは、全体的な「滑り」がよく見えること。アイスダンスのヴァーチュー&モイヤーやデイビス&ホワイトを含めた現役スケーターたちはみな、素晴らしいスピードでなめらかに滑っている。織田くんや明子ちゃんも、現役時代並みの勢いで滑っていた。気になったのは、高橋くん。お客さんは一挙手一投足にキャアキャア言っていたけれど、滑りのスピードや身体のキレは、明らかに一昨年のそれとは違う。「高橋大輔」という名前を知らされなければ、本当に今日の演技を、ファンではない観客は「すごい」と思っただろうか。
私が今日すごいと思ったのは、高橋くんが「滑り」という意味では何にもしていないのに、ただ手を差し伸べるだけで、その先にいた観客がキャアキャア反応することと、何故かそれに納得している自分がいること。私はファンではないので、キャアキャア言っている人たちが何にどう感動しているのかは、実際のところはわからないのだけど、高橋くんにはそうさせるだけのオーラだか雰囲気だかがあるのだろうことはわかる。もし高橋くんが現役の選手なら、今日の滑りを見たら腹が立ったと思う。でも、もはや彼は選手ではない。ショースケーターならば、客を喜ばすことができればそれでいいのだから、今日の高橋くんのパフォーマンスで及第なのかもしれないと思った。

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