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Fantasy on ice 2014

Fantasy on ice in Makuhari。
席は相変わらず完売。駅から会場まで、点々とダフ屋のおじさんが立つ。ダフ屋に売ったり買ったりする人なんているのだろうか。

今年のアーティストは郷ひろみ。普段は観客の視線を一身に浴びながら歌うから、歌えど歌えど、誰も自分のことを見ない(スケーターの方を見ているから)のは、なんだか新鮮な感覚だと言っていた。たぶん、拍手の入るタイミングなんかも、普段と全然違っただろうなあ。でも、アイスショーとしては、こんなに盛り上がるオープニングとフィナーレは初めてかも、というくらい盛り上がった。何しろ、「エキゾチ~ック ジャパーン!」で始まり、「A-chichi A-chi 燃えてるんだろうかー」で終わったのだから、スケーターも観客もノリノリだった。

織田くんは新プログラム「アディオス・ノニーノ」。このプログラムはジェフのが最高傑作だと思っていたけれど、ジェフのは難解なアレンジのピアノ曲で、織田くんのはアルゼンチン・タンゴらしさが引き立つストリングスなので、全くの別もの。これまで織田くんは、いかにも高橋くんの得意分野っぽい、こういう雰囲気の曲を演じることがなかったけれど、しっかりラテンの身のこなしが出来ていて、オトナな雰囲気もあって、なかなかよかった。高橋くんがこの曲を演じたら、もっと男の色気ムンムンになりそうで、それはそれでいいのだけど、織田くんのは静かな力強さのあるプログラムに仕上がっていて、ちょっと意外なくらいよかった。音楽の使い方(編成の仕方)も織田くんによく合っていたと思う。

高橋くんの足がどのくらい治ったのか心配していたけれど、問題なく滑っていた。今日の高橋くんを見ていて思ったのは、この人は天性のダンサーなのだということ。音があれば、音楽があれば、無条件に身体が反応する、そんな感じ。本能で滑り、本能で踊っているような感じがした。

すごかったのは、男性二人のアクロバット・ペアのボーリシュク&ベセディン。スケート靴をはいたまま、背中に乗る、肩に乗る…。痛くないのか心配になるけど、一応、衣装のその部分にクッションが入っているよう。競技としては、男性二人の種目はないけれど、ショーではダイナミックで面白い。

キャンデロロは、往年の名プログラム「ゴッド・ファーザー」のアレンジ版。さすがにジャンプはダブルまでだったけど、バックフリップは健在。そういえば、最近の現役選手でバックフリップをする選手は少なくなったなあと思う。キャンデロロが現役の頃は、ボナリーもやっていたし、他にもエキシビションになったらバックフリップをする選手がいたのに。

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