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世界選手権 3日目

 今日は、アイスダンスのSDと男子シングルのフリー。本当はアイスダンスも見たかったけれども、泣く泣くあきらめて、そのかわり早めに仕事を切り上げて、男子シングルは最初から観戦。

ミニマムポイントを獲得していること、という条件でまず振るいがかかっていて、次にSPの下位の選手はフリーには進出できないから、それなりの選手が出場しているはずだけど、第1グループは、全日本でいえば中堅クラスという感じ。枠という人数制限がなければ、あの子もこの子も出場できるなあと、いろいろな顔が思い浮かぶ。

第2グループの1番目でカルーザくん。高難度のジャンプが跳べないのが残念なきれいなスケート。3番目滑走のケビンは、今シーズンは調子がよくなくて、この位置。このグループですばらしい演技をしたのは、カナダのグエンくん。この子も、リンクで遠目に見ると織田くんに似ている。

第3グループでは、今回が現役最後の試合になるアボットが、素晴らしい演技をした。

第4グループは、SPではそろって素晴らしい演技をした面々だけど、フリーで明暗が分かれた。1番滑走のトマシュ・ベルネルは、ジャンプがいくつか抜けてしまって、あまり点が伸びなかった。観客は現役最後の演技だと知っているから、お疲れさまの気持ちのこもった盛大な拍手。2番滑走の町田くんが、すばらしい演技をした。ジャンプにちょびっとミスがあったけれども、最初から最後まで「なりきり」の神演技。本当にすごかった。
3番目に閻くん。町田くんのいい演技の後だったから、とても大変だったと思うけれども、よく頑張ったと思う。4番目は羽生くん。今日は4サルコウも決まったし、すごい演技だったとは思うけれども、町田くんの曲を丁寧に「表現」する見事な演技を見た後だったこともあって、なんとなく曲が「ロミオ」である必然性が感じられずに感動しきれなかった。あんなに強気な「ロミオ」は、正直言ってニガテ。強気にたたみかけるように技を見せるスタイルもプルシェンコに似ているから、確かにプルシェンコの後継者なのかもしれない。すごいことは認めるけど、私の好みではないところも一緒。
5番滑走のフェルナンデスは、好きなスケーター。ラテンらしく明るく楽しく、ジャンプは豪快。ちょっとしたミスが惜しかったけれど。
最終滑走者の小塚くん。万全の滑りをしても基礎点で羽生くんには及ばないことはわかっている。ミスも少しあったから、快心の出来ではなかったかもしれないけれど、よく頑張ったと思う。
結局、わずか0.3ポイント差で羽生くんが優勝。2位が町田くん、3位にフェルナンデス。小塚くんは6位。

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