ソチオリンピック 男子シングルフリー
とうとう、日本男子がオリンピックで金メダルをとった。羽生くんは、ノービスの頃からとにかく「特別な」子だったから、「あの子がねえ」という感慨みたいなのはないけれども、トリノオリンピックシーズンですら、全日本選手権の客席がガラガラで「大学生の大会」みたいだった頃の男子シングルを思うと、オリンピックで金メダルをとる選手がいて、出場した3選手とも6位以内というこの状況は夢のよう。
パトリック・チャンは、アクセルジャンプが不調。普段よりは緊張もしていた様子。やっぱり、オリンピックは特別な大会なのだと、しみじみ。
デニス・テンくんが3位というのも、実力から考えれば全然おかしなことではないのに、「この子誰?」と言われてしまうほど、存在感はなかったらしい。カザフスタンでは、さぞかし喜んでいることだろうと思う。
4位が、スペインのフェルナンデス。惜しかったけど、スペインのフィギュアスケート選手としては初づくしの彼のこと。まだ年齢も若いし、次の大きな大会に期待。
5位に町田くん。世界選手権にも出たことのない町田くんにとっては、とても大きな試合だったと思うし、そのわりには、落ち着いてよくやったと思う。
高橋くんは6位。結局、去年の怪我の影響を最後まで引きずった感があるけれど、今、高橋くんに出来る精一杯のことをやってくれたと思う。滑り終わった後の笑顔が印象的で、思わず「お疲れさま」とつぶやいていた。4回転ジャンプはフリーも回転不足だったし、2つ目のジャンプを3ルッツに変更したから、高得点を狙うのはかなり厳しい状態だったのに、丁寧で美しい演技がすてきだった。頑張ってくれて、ありがとう。
男子シングルは、ハイレベルで個性的で、観戦していてとても面白い。
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