全日本選手権 1日目
とうとう来てしまった、全日本の本番。
アイスダンスは4組出場。そろそろリード姉弟組のライバルというか、代りになる組が出てくるといいなと思うけれども、依然として差はある。
ペアはジュニア2組とシニアの高橋&木原組の、あわせて3組で競技を実施。すごいと思ったのは、まだペアを技を練習し始めて1年未満の木原くんなのに、ジュニアとははっきりレベルの違う演技が出来ていたこと。まず、二人の滑りのスピードとユニゾン、ペアの技であるリフトの成美ちゃんのポジションや姿勢の美しさ。改めて、高橋&木原組のすごさを感じた。息の長いペアになってくれることを期待している。今日の演技は、ジャンプも決まったし、なかなか出来がよかったのに、カメラが回っていなかったよう。まったく、フジテレビめ。
男子シングルは、ジュニアや地方大会を勝ち上がってきた選手からの滑走。そんなに強くない選手の中にも、今年で引退と決めている選手がいるので、いろいろ思い入れをしながら観戦。最後の全日本とは言っても、必ずしも出来がいいわけではない。ジュニアの子が、勢いがあって、いい演技をしたりすることもある。今日の上出来さんは山本草太くんと宇野くん。特に宇野くんは、高難度ジャンプはないけど、緩急のある滑りと表現力が見事。
第4グループになって、町田くんがこのグループ1番滑走。いきなりほぼノーミスのすごい演技をして、93点を獲得。次の無良くんは、ジャンプミスが2つあって、ちょっと残念な点数。このグループと次のグループは、オリンピック候補といわれる6人が入っているので、緊張感が半端なくて、ちょっとでもつまづいたりすると、みんなが息をのむのが聞える感じだったけれども、面白いことに、6人以外の演技の時は、観客の緊張がふわっとほぐれてリラックス、成功はもちろん拍手モノだけど、失敗しても温かい拍手が惜しみなく注がれた。
織田くんは、冒頭の4回転が3回転になってしまった。こういう場合、コンビネーションジャンプのセカンドで3トゥを跳んでしまったらどうしよう、というのが長年のファンの心配だったけれども、そこはそつなく2トゥに切り替えて、良い判断。でも、4回転が決まらなくて、本当に残念。
こんなすごいグループに入って、堂々と演技をした山田耕新くんと中村健人くんは、すごかった。
最終グループは、磯崎くんから。身体が小さくて、なんだかかわいい。
二番滑走が羽生くん。絶好調で、とうとう100点越え。まあ、国内大会だから基準が甘々ということもあるけれども。
次は高橋くん。羽生くんの直後ということもあり、また羽生くんがすごい点を出した後だから、ということもあり、大ちゃんファンの熱狂ぶりが怖い。本人のために勝たせてあげたくての応援ならばいいのだけど、今日の応援ぶりはその域を超えていたように思う。とにかく怖かった。高橋くんは、ジャンプにミスもあったし、転倒もあったし、そんなに高い点が見込めないことはファンたちにもわかっていたはず。過度な期待は選手の負担になるだけだと思うんだけど。
小塚くんは、ノーミスではなかったけれど、難しい曲をまずまずまとめていた。
最終滑走の佐々木彰生くん。コミカルな表現力がすごいと、いつも思う。トリで滑るのは初めてではないかと思うし、経験があったとしても、満場のさいたまスーパーアリーナの観客の前での最終滑走は、普通だったら緊張すると思うのに、堂々の演技。ジャンプの成功云々は別にして、すばらしい演技だった。
SP終わって、1位羽生くん、2位町田くん、3位小塚くん、4位高橋くん、5位織田くん。けっこう点差がついている感じもするけれど、それでも何があるかわからないので、フリーが終わるまでまだまだ気が抜けない。
| 固定リンク
« 辞任 | トップページ | 全日本選手権 2日目 »