取り違え
生れた時に産院で取り違えられていたことが判明した60歳の男性。
「本来の」人生と比べると、随分損な人生だったと言って言えないこともないけれども、育ての親やその家族との人生も「縁」あってのこと。「たら」「れば」と、実際には無かったことではなくて、育ての家庭の「兄」たちとの関係も大切にしながら、血のつながった弟たちと新たに関係を築いていこうと思っているようで、取り違えの事実を知った時のショックはあっただろうに、淡々と落着いた口調で、かわいがってくれた「母」や「兄」、自分を探してくれた弟たちへの感謝を述べていて、その姿に感動したし、なんだかいろいろと考えさせられた。
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