Dreams on Ice 2013 その2
4公演中2公演を見たことになるけれど、ゲストスケーターは3人とも、昨日の公演とは別のプログラム。
安藤さんは、今日は衣装も照明もきれいだったし、まずまずの演技。昨日の「ボレロ」は、数年前に滑っていた宮本賢二さん振付の「ボレロ」とはまるで別もので、少しがっかりだったので、それに比べればまずまずの出来、という感じ。
そもそも「ボレロ」は、バレエはペジャールの振付が印象的な作品だし、スケートでは伝説のアイスダンスのトービル&ディーン組のが印象的。あまりにも印象的で有名だから、滑りやすいような感じがするけれども、実はとても滑るのに難しい曲だと思う。静かなところから始まって、次第に曲が盛り上がっていくけれども、メロディーラインとしては単調。単調だけど確実に盛り上がっていく曲調を、観客に飽きられないように表現していくことは、実はとても難しい。昨日の演技は、それなりにはいろいろ技をこなしているけれども、曲と振りがしっくり合っていない感じがした。
ケビンは、昨日のプログラムは…うーん。可もなく不可もなく印象もなく、という感じだったけれども、今日のプログラムはおしゃれで面白かった。スケーティングもきれいだし、いろいろ技術もあるから、振付次第でまだまだいくらでも化けそうなスケーターだと思う。自分で作り出したり自分流にアレンジするタイプではなさそうだけど。
フェルナンデスも昨日と今日は別プログラム。でも、この人はけっこう表現力があって、ジャンプだけではないから、昨日も今日も、以前に見たことのあるプログラムなのに、十分楽しめた。昨日は、カバン2つを持ち込んで、おみせを広げながらのエキシビだったので、退場する時に使ったものを回収するのが大変そうだったけど、ものすごく楽しませてもらった。
今年のDOIはトップ選手のアンコールは一切なし。その分早く終わった。
最終公演はどうするのかと思っていたら、フィナーレが終わって選手たちが退場しても音楽が終わらない。当然、観客もその場に残ったまま。そのうち、シングルの選手たちが出てきて、その場でなにやら話し合っていたかと思うと、日野くんが滑りだして、4回転に挑戦。シニアの男子選手は、ほぼ全員跳べるから、そのまま男子選手の4回転ジャンプ合戦に突入、といういつもの(?)パターンに。すごかったのは、シークエンスみたいにして何回か跳んでしまった羽生くんと、4-3-2をきれいに決めた織田くん。ノリよくケビンもフェルナンデスも参加してくれていたけど、この展開には二人とも驚いたかも。
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