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Medal Winners Open 2012

今年初めて開催された、現在プロで往年のメダリストが対象の競技会。
女子は、6人出場して、荒川さんが優勝。とても懐かしかったのは、スルツカヤの笑顔。現役のころは、芸術性よりも、元気なスケートとジャンプ、はじけるような笑顔が印象的だったけれども、昔ほどではないにしても、相変わらずキレのいい滑りと明るい笑顔が素敵だった。
男子も6人出場して、結果はジェフが優勝、カート・ブラウニングが2位、3位がイリヤ・クーリック、武史が4位、ヤグディンが5位、キャンディロロが6位。でも、順位なんてつけられないくらい、それぞれに個性的で面白かった。順位は、今の採点基準でそれぞれがやった技を評価した時に与えられる技術点の差でついたような気がする。比べるようなものではないのだけれども、私にとっては、女子よりも男子の演技の方が見応えがある。
いつも同じことを書いてしまうのだけれども、ジェフの滑りは音楽そのもの。よどみなく流れるスケーティングもすばらしい。
カートの「雨にうたえば」のプログラムは、本当に見事。スーツを着て、傘も持って、40代のスケーターが3-2のコンビネーションジャンプを決めてしまうなんて、すごすぎる。上半身のパフォーマンスもすごいけれど、カートのプログラムのすごいところは、足元のスケーティングの方も見事だということ。スケートのプログラムの醍醐味を存分に味わえる。
技術的にはすごかったけれども、実は一番印象が薄かったのがクーリックの演技。
武史は懐かしい「トスカ」。今見ても、ジェフも武史も、スプレットイーグルが本当に見事だったのだけど、今の現役の選手で、スプレットイーグルをすると必ず「おおお」と感動してしまう選手がいないのは、何故だろう。やる選手がいないわけではないのに。
ヤグディンは、オリンピックの優勝の時のプログラムのような細かいステップを披露。キスクラで横にモロゾフコーチが座っていたので、もしかしてこのプログラムも振付はモロゾフ? 見事だとは思うけれど、今の採点基準では、多分あまり点がつかないのでは?
キャンディロロは、懐かしのダルタニヤン。キャンディロロ・スピンもバックフリップもしてくれたけど、今の採点基準では、点がつかない。競技会ではバックフリップは禁止だけど、今回の大会では、どうだったのだろう? そういえば、最近の選手は、エキシビでもバックフリップやる人を見ない。危険だから、やる必要なんてないのだけど。

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