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私の期限は49日

韓国ドラマ「私の期限は49日」を見終わった。

結婚式を目前に事故にあった女性が、49日の(あの世へ召される)猶予期間をもらい、ある人の身体を借りて、生き返るための条件である、三人の「真実の愛」の証の「涙」を集めるために奔走する、という非現実的な設定なので、正直言って、見始めた時はあまり期待していなかったけれど、実際にはけっこうよくできたドラマで、見て本当によかったと思っている。

役者もそれぞれによかったし、何よりも伏線を上手に使った脚本がよかった。ラストは単純なハッピーエンドではなかったけれども、登場人物全員にとってよい結果だったように思うし、そういう意味でとてもいいラストだったと思う。
主人公のジヒョンが、明るくて優しくて、いつも他人のことを先に考える、天使のような子だった。お金持ちの一人娘で物心ともに満たされて育ったために、時に無神経に感じられるくらい「善意」にあふれた子で、ドラマの中ではそんなジヒョンに嫉妬したり不愉快に思ったりする友人も登場して、その子の心の葛藤もきちんと描かれていて、そんなところも良かった。善人すぎるとカンにさわる、というのは、確かにあるから。
押し付けではない、他人への思いやりにあふれた作品なのだけれども、ドラマの展開の方もテンポよく劇的にできているので、ある程度はカットしても視聴者をひっぱっていけるのではないかと思う。でも、細かい心の移り変わりや葛藤、愛情という、このドラマの真髄は、ノーカットで視聴してこそではないかとも思う。私はノーカット版をDVDで見たけれども、地上波放送はどうだったのだろう?

イ・ヨウォンは、直前に見た「大望」で初めて見た女優さん。きりっとして毅然としていて、私好み。「49日」では、ジヒョンに乗り移られたイギョンと、イギョン自身との2役で、しかもジヒョンに乗り移られている時はジヒョンだとわかるように演じなければならないから、演技力のない役者には演じることができない役だったと思う。ほんの一シーンだけ、男性の霊魂がイギョンに化けた時の演技もあったから、都合3役。見事な演じ分けだったと思う。この人の他の出演作品も見てみたい。「善徳女王」も今後の視聴予定に入れなくては。
ペ・スビンは、ちょっと前に見た「風の絵師」では王様(正祖)役だったので、いい人イメージがあったため、話の前半では完全に騙された。「49日」では最も「悪役」だったけれども、このドラマはすべての人物を基本的に「善きもの」として描いてあるから、最終的には彼のこれまでの「いい人イメージ」を損なうことはなかったように思う。
ヒョンジェは、ぶっきらぼうで愛想なしだけど、実はとても心の温かい人という、超おいしい役どころ。後半に、キセキ的な察しのよさでヒロインのピンチに颯爽と助けにかけつける王子様的な出番がいくつもあって、ファンにとっては申し分のないドラマだった。でも、もう高校生を演じるのはかなりキツイから、次の作品からは、高校時代の回想シーンは子役を使ってくれることを切に願う。

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