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目からハム

この本を読むまで、連続ではずれくじをひいた最高記録は、私の知る限りでは、母の十九回だった。ある年末のデパートのくじで、十九回もくじをひくチャンスがあったのに、ことごとくはずれて、残念賞の「ふりかけ」を十九袋持ち帰って家族を呆れさせた。この本の著者、田丸公美子さんは、なんと三十八回もはずれくじをひいたというのだから、さらにすごい。もっとも、こちらは残念賞の品はポケットティッシュだったそう。母のも、ふりかけではなくてティッシュだったら、家族にもっと喜ばれたのに。

この本は、著者がイタリア語通訳をしていて見聞きしたさまざまな事が綴られているエッセイ集。
「人ごとではない。でも、誤訳は楽し」。ホントに。楽しませてもらった。予想外の可笑しさで、真夜中に大声で笑ってしまった。家で読んでいたところでよかった。電車の中で読んだら、笑いをこらえるのに苦労したか、いきなり高笑いしてアヤシイ人になるところだった。

目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇 (文春文庫)

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