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告白

湊かなえの「告白」という本を読んだ。
映画にもなったらしいけれども、この本の世界を映像で見たいとは思わない。
でも、この作品は、すごい作品だと思う。

一つの事件(出来事)がきっかけになって起こった複数の出来事(事件)。
6つの章で、それぞれ語り手が違い、個々に違った立場からの「語り」なのに、読んでいる側はいつの間にか、一連の事件(出来事)の全貌が「見えてくる」。
ただ、「語り手」は、自分の目線から語っているだけに、自己擁護のために事実を自分に都合よく解釈している点もあることを考慮に入れると、「語られていること」が「真実」かどうかは確信できない。だから、「見えた」と思っているものが「真相」かどうかは、読み終わっても断定できない。追及しても、定まった「正解」に行きつくことはない。その奥深さが、すごいと思った。

告白 (双葉文庫)

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