台風の痕
台風一過。
道路には、木の葉やら枝やら、あれやこれやが散らばっていて、まるでちょっとした障害走。
すごかったのは、グキグキに折れたビニール傘の吹き溜まりが、道のあちらこちらに溜まっていたこと。傘の本数は、一本や二本、十本、百本なんてもんじゃない。
いやはや、あのものすごい風雨の中、歩こうとした人がこれほど多かったということか。
傘なんて、役に立たないでしょう。こういう時役に立つのは、雨合羽。
それより何より、あまり風雨がひどい時は、どんなに気があせっても、屋外には出るべきではない。
風雨がおさまってからもしばらくの間は、電車も動かなかったから、私もかなりの距離歩いたけれども、歩き始めたのは雨がおさまってから。
あの暴風雨の中、外に出る気はしなかった。
いろいろな意味で、びっくりの一日だった。
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