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全日本選手権 余話その1

2日目は、本当に観戦する側にとっては、ハードなスケジュールだった。
12時開場、13時開演の予定だったので、開演直前に行くのでよかったのだけれども、ホテルの部屋でぼんやりしていても仕方ないので、開場時間に行った。少し並んで中に入ったら、男子シングルの最終組の公式練習の最中だった。
順番に曲かけして練習。このレベルの選手になると、滑るスピードがかなり速いので、ニヤミスが多発していてちょっと怖い。さすが、選手たちは上手にお互いにぶつかるのを回避していたけれども。
実際、試合の6分間練習の時に、あわや、ということがあった。ちょっとハラハラ。

今シーズンがおそらく現役最後の南里くん。
フリーは、全盛期ほどではないけれども、今の状態としてはなかなかの出来だった。
ジャンプやスピンが決まるたびに、客席から大きな拍手がわき起こる。滑り終わった時、ほとんどの人がスタンディングオベーションをしたのではないかと思う。
この時の演技が、とびぬけてすばらしい演技だったからではなく…これまでの南里くんに対しての、「ありがとう」と「おつかれさま」の気持ちを表したかったのだろうと思う。
南里くんも泣いていたけれども、リンクサイドにいたコーチも、曲が終わる前から泣いていた。
すべてのスケーターが、このような感動の中で引退することができるわけではない。そういう意味で、南里くんはとても幸せなスケーターだと思った。

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