チケット
あと2日でオリンピック。
冬季オリンピックの度に思い出すのは、長野オリンピックのアイスダンス・フリー。
最初は、テレビ観戦のつもりだったのに、やっぱり、どうしても現地で見たくなり、一週間ほど前に、ネットで見ず知らずの人にチケットを譲ってもらった。
今はもうないけれども、当時は、シーズンになると、あるスケートのサイトに「譲ります・譲ってください」のページが開設された。まだネットユーザーが少なかったこともあると思うけれども、大抵は、急な事情で行けなくなった人が、善意で「定価」でチケットを譲っていたように記憶している。
定価+送料という、良心的な価格で譲ってもらっても3万円以上したチケット代を、その時どうやって工面したか、もう覚えていないけれども、届いたチケットに添えられた手紙に心温まり、現地ではとても楽しい時間を過ごし、最終の夜行普通列車で帰ってきたその時の思い出は、今も私の宝だ。
お金では買えない、普通にチケットを買ったのでは得られない、とても大切なものを、オマケにつけてもらったように思う。
今ならば、ネットオークションで買うことになるのだろうけれども、おそらく「定価」では、チケットは手に入らないだろう。
ネットオークションで、無料のイベントのチケットが、10万円で取り引きされるとか、されたとかいう、開いた口のふさがらない話をきいたばかり。
どんなに行きたいイベントだったとしても、定価に1円でも上乗せされているチケットは、私は買おうと思わない。
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