オリンピック 女子フリー
今日のキム・ヨナの滑りは完璧だった。
モンクなしの優勝。
滑り終わって、150点という、女子のフリーの点数とは思えない高得点を見た段階で、ああこれは真央ちゃんがどんなに完璧な演技をしても、銀メダルだなあ、と思った。
真央ちゃんの滑りは、後半のジャンプがちょっと不本意な出来だったかもしれないけれど、見事な3アクセルの出来栄えだった。
十分、よくやったと思う。
真央ちゃんのキャラクターとはイマイチ一致しないフリーの曲に、「このプログラムってどうよ?」という意見が巷にあふれているけれど、私は、このプログラムに挑戦したのは、決して真央ちゃんにとってマイナスではなかったように思う。
とにかく、今までの真央ちゃんのプログラムは、本人の雰囲気にあわせたものだったので、どちらかと言えば子供っぽいものだったと思う。
今年は二十歳になるのだし、同じ「かわいらしい」でも、そろそろ「大人のかわいらしさ」に変化する必要があるだろう。
この曲は「大人の演技」への通過点。来期の真央ちゃんが、どんな曲を滑ってくれるのか、今から楽しみだ。
ジョアニー・ロシェットが銅メダルをとれて、よかった。
安藤さんみたいに「子供の頃に」という過去の話ではなく、ジョアニーが母親を亡くしたのは、ほんの数日前のこと。
普通なら、泣き伏していてもおかしくない状況で、かなり良い出来で滑り終えた。
その頑張りが、形として報われてよかった。
安藤さんの滑りは、フリーもそつなく可もなく不可もなく。
フリーで順位を少し落としてしまったけれども、きちんと上位に入ったことが、安藤さんのこの4年間の頑張りの結果だと思う。
私としては、このオリンピックのために新調した衣装は・・・ちょっと、うーむ、という感じだったけれども。私のシュミではないことは確か。
鈴木明子ちゃんは、幸せな幸せなマリアを滑りきった。
初めて出たオリンピック。緊張で力を出せない選手も多いのに、幸せな4分間を過ごすことができたというのは、本当に幸せなスケーターだと思う。
見ていた私も、とても幸せだった。ありがとう。
世界選手権には出場しないから、これが今シーズン見納めのマリアなのが、ものすごく残念。
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