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アリーナ席考

フィギュアスケートの観戦を始めた頃、とにかく選手に距離的に近いからという理由で、アリーナ席を買っていた。
値段が高い分だけ、良い席のような気がしていた。
でも。
実際は、本当の意味で選手に近いのは、最前列または、せいぜい2~3列目までで、それより後ろは、決して見やすい席ではない。
スタンド席と違って、前列との間に段差が設けられていない上、演技者と同じ高さのところに座っているため、前の席の人が邪魔になって、よく見えないから。

ある時、スタンド席を買ってみた。
対象からは遠くなったけれども、前の席の人が邪魔になることなく、よく見えた。
最前列がとれないのならば、アリーナ席よりも、こちらの方がいいと思った。
それ以来、自分で座席を選べる時は、スタンド席を選ぶことにしている。

席を選べず、後ろの方のアリーナ席になってしまった時にどうするか?
これは、本当に悩ましい。
誰でも、「自分だけは見たい」と思うものだから、いろいろな手段を考えるものらしい。
よく見るのは、クッションをひいている人。
スケートの場合は、長時間座ることと、椅子が硬いこともあるので、それに対する対策という意味合いの方が大きいと思うけれども。
それでも、一番後ろの席ならばともかく、真ん中の席でそれをやられると、その人の後ろの席の人にとっては迷惑だ。

コンサートのアリーナ後方席は、背の低い人にとっては、とても哀しい。
盛り上がってきて、前の方の席の人が立つと、自分も立たないと、まわりが全く見えなくなるけれども、立ってもなお、まわりが大きすぎて、結局見えないから。
上げ底靴を履くことは、わりとすぐに考えつくことのようだけれども、「踏み台」を持ち込んだ人を、実際に見たことがある。
去年のシウォンくんの武道館公演の時。アリーナではなく立見券で、会場最後方だったし、後ろに迷惑がかかるような場所ではなかったので、いいと思うけれども、アリーナ席のようなところで「踏み台」は、後ろの席の人に対して失礼だと思う。
ただ・・・。小さい人の場合は、本当にダメだろうか?
「人なみ」の高さまでの「継ぎ足し」はいいのではないか?
でも、その場合、矯正身長何センチまでが、許容範囲なのだろう?
後ろの席の人の身長が160センチで、前の席の人が150センチで、10センチ以下の「上げ底」ならば、許せるだろうか?
それなら、後ろの席の人が152センチだったら、どうなるのだろう?「上げ底」はNG?
自然の身長で180センチの人は、コンサートで立ってはいけないのだろうか?
そんなことを考え始めると、本当に難しいけれども、自然な状態での身長や座高分は、削るわけにはいかないのだから、許してもらわないとね。

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