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薪能

「薪能」を、「たきぎのう」と読めず、「まきのう」と読んだオトコがいた。
確かに「薪」の字は「まき」とも読むのだけれど、多少知識があれば、連想はできるだろう。
と、思っていたのに・・・東大卒でも、読めない漢字はあるらしい。(あたりまえか・・・)

野外で、夜に行なうために、昔は照明として薪で火をたいていた、その伝統的名残で、今でも火をたいてやるらしいけれども、風の強い日は役者が大変だし、寒い日は観客が大変だ。
だいいち、風で火があおられて木製のお舞台に火が移らないか、補助のために使っているライトが倒れないか、手の扇子が飛んでいってしまわないか、余計なことにハラハラしながら見ていたので、演技にイマイチ集中できない。

野趣には欠けるかもしれないけれども、私は屋内で落ち着いて見る能や狂言が好き。

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