放浪トキ
去年の秋に試験放鳥されたトキ。
生存が確認されている8羽のうち、現在2羽が本州にいる。
そのうちの1羽は、放鳥後かなり早いうちから本州に来て、本州で冬を過ごした。
春に近づいて、他のトキは繁殖期の羽の色に変化しているのに、このトキだけは、まだ真っ白な羽のまま。
決まった場所に定着せずに、あちこち転々とねぐらを変えながら、飛び回っている。
えさはとりあえず、それなりにはとっているのだろうけれども、時期が来ても身体が繁殖の準備に入らないのは、やはり普通の落ち着いた環境にいないということだろうと思う。
見に行きたい気持ちはわかるし、自分の手で写真に納めたい気持ちもわかるけれども、調査に必要な最低限の「観察」に留めて、一般の人はそっとしておいてあげるのがよいのではないかと思う。
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