Dreams on Ice その2
Dreams on Iceを見た感想を。
ジュニアの選手で、演技が印象に残ったのは、やはり、佐々木彰生くん。
去年、エキシビで馬のかぶりもので登場した時もびっくりしたけれど、今回も仮面(?)をつけてのご登場。
すごく難しい技はしていないのに、とても楽しくて観客を飽きさせない。
彼は、天性のエンターテイナーだと思う。
万が一、今後ジャンプなどの技術がのびずに、競技で表彰台にのぼれなかったとしても、一生スケート(ショー)関係で生きていけるのではないかと思ってしまった。
ジュニアの選手の後で出てきたのが、鈴木明子さん。
派手さはないけれど、見事なタンゴだった。
武田奈也ちゃんの後で出てきたのが、織田くん。
この一年間、全く試合に出場していないので、この順番は仕方がないのだけれど、ちょっぴり残念。
来年は、休憩の後の第2部で滑ってね!
明るく楽しくノリノリで滑ったななちゃんの後だったので、最初の方はまだ会場がちょっとにぎやかだったけれど、滑り始めてすぐに、水を打ったように静かになった。
一音一音を丁寧に表現するその滑り方の目指すところはジェフと似ているようだけれども、多分、表現する音楽が違うから、この調子でもう少し成長したら、織田くんの個性がはっきり出たクラシックの演技ができそうな気がする。
ジェフのは、印象派の抽象画のような曲が多いけれども、織田くんのはもっとオーソドックスで正統派なクラシック。
でも、古典ではなく、ロマン派のちょっと新しめといったところか・・・。
滑りが軽くて綺麗なので、透明感のある音の曲でもOKだし。
これから、どんな曲を選んでいくのが、ちょっと楽しみ。
とりあえず、今年はSPもフリーも、クラシックで滑るので、見るのが楽しみ。
次の村主さんの演技は、明るくちょっとコミカルで、かわいかった。
第2部で一番印象的だったのは、ちょうど真ん中あたりで滑った、ランビエールの演技。
フラメンコの師匠とのコラボだったが、とても見事だった。
ランビエールの滑る「ポエタ」は、芸術作品だと思う。
安藤さんの「ボレロ」は、技術的にはかなり完成しているように思った。
正直なところ、安藤さんの今までの演技の中で初めて、成長したなー、と感心した演技だった。
去年から比べると、格段に上半身の使い方が上達していて、とてもきれいだったけれども・・・惜しむべくは、「ボレロ」としては、何かが足りない気がした。
バレエの「ボレロ」から、基本的な振り付けを持ってくるのなら、欲しいのは、「観客に挑みかかるようなオーラ」。
おそらく、去年の「カルメン」も、足りなかったのはこの「挑み」という表現。
このプログラムを挑発的なオーラをふりまきながら滑れるようになったら・・・その時に、安藤さんは大バケするのではないか・・・と、そんな風に思った。
まだちょっと、「振り付けを滑りこなすのに精一杯」という感じが見えたので・・・今後に期待というところか?
高橋くんの演技は、新しいSP。技術的にはかなりの完成度。でも、「成長したなー」というような斬新さは、ちょっと感じられなかったかも。でも、ミスさえなければ、得点は出そう。
ただ、ラストにストレートラインステップがない大ちゃんのプログラムって、ちょっと物足りないかも。
トリは真央ちゃん。真央ちゃんも、去年よりもさらに成長した大人の滑りをしていて、びっくりした。
もう少し滑り込めば、もう一段、深みを持たせることができそうで、ちょっと期待。
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