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スケートアメリカ3

女子シングルを見ていて思ったこと。
男子にも言えることだけれども、スケーティングのきれい(上手)でない選手が、ステップのレベルを上げるために、やたらと細かく複雑なステップを試みるのは、見苦しい。
きちんとエッジが氷にのっていないのに、無理にチェンジをしようとするから、バランスをくずして転んだりするのだから。
確かに高橋くんのように、スケーティングが芸術的にきれいな選手が複雑で細かいステップを踏めば、高得点を狙えるだろうけれども、未熟な選手の不出来なステップでは、かえって全体の完成度も下げてしまうのではないだろうか。
バタバタグラグラしたステップを見せるくらいならば、いっそステップのレベルは1つ下げても、下げたレベルでの完成度で勝負した方が、全体の構成点が取れるのではないかと思うことがある。
高難度のジャンプが跳べる、とか、ビールマンスピンができる、とかだけでは、真の意味でのトップスケーターとは言えないのではないだろうか。
男子シングルを見ていたら、「世界トップレベル」と皆が認める高橋くんとライザチェックの演技は、技と技のつなぎのスケーティングも見事で、他の選手とは格が違う感じがした。
スケーティングがきれいな小塚くんも、素質は十分だけれども、まだまだ二人のレベルには及ばない。
女子は、必ずしも「トップクラス」の選手のスケーティングがきれいとは言えないので、さらに、試合の迫力に欠ける気分がする。
まだまだ、高難度のジャンプさえ成功すれば、勝ててしまうのだから。

今年は真央ちゃんのスケーティング面での成長が、近いうちに花開くのを見られることを期待している。
昨シーズンまでは、「まだ子どもだから・・・」と思っていたけれども、この子の才能は「本物」かもしれない、と、そう思えた先日の演技だった。
「もう、『ジャンプの真央』とは言わせない」と、早くそう言えるようになってもらいたいと思う。
今週末はスケートカナダ。
日本選手の出場は女子のみだけれども、真央ちゃんと中野さんの演技が楽しみ。

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