Dreams on Ice1
Dreams on Iceを見てきた。
テレビ放送があるそうなので、細かいところはそれを見てから書きたいと思う。
去年の世界選手権、日本人メダリストは、女子の安藤さんと真央ちゃんがケガのため欠場だったので、男子の高橋くんだけという、ちょっぴり寂しいメンバー構成。
その分、海外からペアとアイスダンスの世界チャンピオンが参加してくれたので、それはそれで、すばらしくてよかった。
大会の常として、ジュニアの選手から順に滑走。
つまり、滑走順後になればなるほど上手い人が出てくるようになっていて、それはそれで合理的。
町田樹くんとか、武田さんとか、ジュニアなのに観客が思わず惹きこまれる演技をする選手がいるという今のフィギュアスケート界はすごいと思った。
ちょっとびっくりしたのが、小塚くんの演技。
おそらく今回のメンバーで唯一人、新しいSPの演技を披露。
スピンがシットスピンのバリエーションを多用していて・・・上手に滑ってはいたんだけど・・・なんだか織田くんっぽい感じ。
誰の振り付けだろう?
第1部で大ウケしたのは、なんといっても中庭くんと村主さん。
中庭くんは、本当に長いことよく頑張っていると思う。
やはり年齢からくるカンロクというか、経験の違いというか、自分で作ったプログラムらしいけれど、音を上手に使ったいいプログラム。
ラテンでちょっぴりオトナな雰囲気も、あの年齢になると無理なくしっくり演じられているところがいい。
村主さんは、もう本当にすばらしく綺麗でエレガントで、見ている時間がとても短く感じられた。
第2部は南里くんからはじまり、中野さん、織田くん、キム・ヨナ、デンコワ&スタビスキー、ランビエール、申雪&趙宏博、高橋くんの順に、それぞれアンコール付きで素晴らしい滑りを披露。
中野さんの「白鳥」は、それはそれは美しく美しく・・・。
ドーナツスピンも永遠に回り続けるのかと思ってしまうくらい、ぐるぐるぐるぐる・・・。
織田くんの新エキシビプログラムは・・・ハラハラドキドキ。
「Around the world」・・・ちょっとパンクっぽくキメて、どこかで言っていた「エアーギターやってみたい」という公約(?)もしっかり守り、観客席にしっかりサービスもし、危なげなくジャンプを跳び、ノリノリで滑っていたので、悪くはなかったんだけど・・・。
ちょっぴり気になったのは、織田くんの身のこなしが、まだ「クラッシック」だったこと。
ロックを滑るならば、もうちょっと腕の動きは「かたい」方がいいかな?
織田くんの場合、バレエっぽく、しなっちゃうのよね。うっかりすると。
でも、その点を抜かせば、それなりにサマになっていたのは、さすが。
途中のある部分と、ラストは、見ていて度肝をぬかれたけれど、それについてはテレビ放送を見終わってから、落ち着いた気分で改めて書きたい。
それはそうと、アンコールでラクラクと、3ルッツ-3トゥループ-2ループを跳んだのと、氷の上で前後180度開脚したのは、「おおお、さすが」という感じだった。
デンコワ&スタビスキーの演技は、とても素敵だった。
最初に滑ったプログラムも魅力的だったけれど、アンコールで別の曲を滑って、会場のパイプ椅子をすごく上手に使ったパフォーマンス。
あんなに自在にパイプ椅子を使う演技は初めて見た。
ランビエールと申&趙ペアのことは、次回書くことにして、最後の高橋くん。
実は、高橋くんがこの公演のトリということに気づいた瞬間に、ちょっぴり心配。
それくらい、高橋くんの前に滑った海外選手の、世界最高レベルの演技はすごかったし、観客の反応もすごかった。
この後で出てきて、ヘタな演技をしようものならば、雰囲気盛りさがって公演が終わっちゃったらどうしよう?という感じの心配があった。
実際、今期のエキシビナンバーは、ちょっぴりフシギな雰囲気で、曲の途中でふいっと終わってしまうような感じだったので、終わった時に「あれっ?」という感じはしたけれど、アンコールで「オペラ座の怪人」の最後の部分を滑ったので、その心配は払拭された。
哀愁漂うバイオリンの旋律から、最後の主題へ移り、見せ場のストレートラインステップは、何度見ても圧巻。
名プログラムだと思う。
というわけで、今回の公演のチケット代には全く不満はなかったけれど、最後に不満を一つ。
会場で、パンフレットを買った。
基本的に、どんな大会でも買うことにしているから、中身を見ずに買ったけれども、ちょっぴり損をした気分。
2千円したけれど、あの出来・内容では、千円でも高いのでは?
| 固定リンク