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ゴシレ

一昨日、目新しいものや変わったものにはめっぽう弱い母親につきあって、高矢禮(ゴシレ)へ行った。
知る人ぞ知る、ペ・ヨンジュンがプロデュースする韓国料理のレストランだ。

地下鉄の白金高輪駅で地上に出る前に駅の地図を確認する。
驚いたことに、カタカナで「ゴシレ」とある。
行く人も、行き先を聞く人も、多いに違いない。

入り口で、母が見知らぬ年配の女性に呼び止められ、「○○さんですか?」(←けっこう確信ありげだった)と聞かれる。
もちろん、人違いだ。
見知らぬ同士が待ち合わせして、いきなり会食するらしい。
ファンのオフ会だろうか?

予約していたので、二階の個室に通される。
塗りの立派な机が中央にでんと置かれた、趣のある部屋。
バックに流れるのは、雅楽よりもひそやかな「ボコン、ポコン」という音の連続。
どうやら、韓国の伝統音楽らしい。

しばらく待っていると、黒ぬりのワゴンにナムルが入った鉢が満載されて運ばれてきた。
ワゴンが机に横付けされ、ナムルの入った鉢を載せたまま、大きなワゴンの上板がするすると机の上に移動される。
上板は机と同じサイズに出来ていて、これだけで机のセッティングは終わり。
見事だ。

鉢は金色をしており、金物の箸が触れるたびに「チーン、チーン」と、いとも有難い音がする。
密教寺院の法具のような鉢の姿形といい、箸と触れ合ってたてる音といい、バックミュージックの「ボコン、ポコン」と相乗効果で、何故か法会に参席して精進料理をいただいているような、おごそかな気分。

食べ物は、食材を選びにえらんだというだけあって、味はとてもよかった。
チヂミやチャプチェ、キムチなど、料理自体はわりと、よくある韓国料理だったけれど。

食事が終わると、またまた黒ぬりのワゴンがお出迎え。
上板ごとお鉢が下げられていった。

帰る前にトイレに寄る。
最新式の自動開閉フタの便器。
用が済むと、自動的に水も流してくれる。
便利だ。
でも、ここまでくると、「それくらい自分でできる」と言いたくなってしまう。

ともあれ、ちょっとしたぜいたく気分を味わった、休日のお昼だった。

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