NHK杯最終日レポート
会場時間直後にビックハットに到着。
入場するのに列。
指定席なんだけどなぁ。
別に、立見席というのもあって、ちょっとびっくり。
会場に入ってみたら、スタンド席の後ろに立見の人が場所取りしていた。
なるほど。
さて。
今回の私の席は、ちょうどキス&クライの真上。
スタンド前の方で、会場の4隅の席は、真中の席よりも通常安いけれど、キス&クライは隅に設置されるから、この席種のチケットを買うと4分の1の確率でキス&クライの上の席に当たる。
ここは、選手の出入りやコーチの様子がよく見えるので、私の好きな席。
今回は大当たりだった^^
まず、男子シングル。
第1グループで滑走した5人は、やはり第2グループの人よりちょっと力が足りないかなぁ?という感じ。
以前のジャッジシステムだと、ジャンプがボロボロでも、とてもスケーティングのきれいな選手が、この下位グループに入っていたりして、それなりに見ごたえがあったけれど、今のジャッジシステムだと、ジャンプ以外の要素もそれなりには評価されているので、その類の楽しみが減った気がする。
第2グループのウォーミングアップに入る。
織田くん、衣装がスケートアメリカの時と違う。
新調したのかな?
スケートアメリカの時のもよかったけど、あの衣装、かがみこんだ形のスピンをすると、金色の菅笠がリンクの上でクルクル回っているような感じになっちゃって、スピンの時の見た目はイマイチだったのよねー。
でも、今回の黒い衣装、カッコイイけど、遠目に高橋くんのフリーの衣装と印象が似ている。
それに、髪型もオールバックみたいにしているから、SPの時の衣装と似た雰囲気になっちゃっているような気も。
なんて、ついつい織田くんばかり見ていたけれど、本日はアクセルの調子がイマイチ?
でも、本番に強い織田くん。
実際に滑ってみるまで、わからない。
このグループの第2滑走者なので、滑走順を待つ。
名前をコールされて、出てきた織田くん。
ひとしきり拍手が鳴って、鳴り止むと、音楽が鳴り始まるまでのしばらくの間に張り詰めたような静けさが。
音楽が鳴って、静かに滑りだして・・・結果は心配していた3アクセルもコンビネーションジャンプも問題なくクリーンに降りて、ほぼノーミスの演技をして、パーソナルベスト。
点数もすごいけれど、一年ぶりにリンクで見た織田くんが、静謐で美しくて大人な演技をするようになっていたことに、とても感動した。
だいたい、男子は体重がある上にジャンプも高く跳ぶから、着氷の時に「ドーン」と音がすることが多いけれど、織田くんの場合は、女子並みにフワリフワリと音無く着氷するし、基本的なスケーティングもきれいだから、今後もフリーはこの「大人っぽくて優雅で綺麗」だけど「王子様っぽくない」雰囲気のスケートを追及していくのもいいのでは。
比較的得意ではない要素だったステップも、技術と滑りきるだけの体力も、日進月歩という感じだし。(まだまだ成長しそうだけれど。)
一人おいて、小塚くんが登場。
前の選手がキス&クライで点数が出るのを待っている間、軽く滑って待つ小塚くん。
図形描いているよ~。この子にとって、これがスケートの基本なんだろうなぁ。
音楽が鳴って、演技が始まって。
まだまだ、ただのランになってしまっている部分があったり、教えられたことを忠実にやっているけれど、「自分の個性」にまではなっていない感じがしたりで、やっぱりジュニアからシニアに上がってきたばかりという印象は残ったけれど、小塚くんもほぼノーミスで、パーソナルベストを更新するすばらしい演技。
小塚くんのスケートは、「教科書に忠実」でとても正確な、「お手本」のようなスケートだと思う。
それだけに、来年あたりには、ステップが売りになりそうな片鱗が見えて、頼もしかった。
次に滑走した、SP終わって3位だった李成江が、ジャンプミスもあって、イマイチ点が伸びなかったので、小塚くんの3位以内が確定して、最終滑走者の高橋くんを待つ。
名前がコールされて、高橋くんの登場。
大崩れさえしなければ、日本人が表彰台独占かと思うと、自然と期待も高まる。
滑走始めて最初のジャンプが4トゥーループ。
とてもクリーンな着氷。
その後もジャンプは全く問題がなくて、好調そうだったので、途中から安心して見ていられた。
ただし、スピンが超スロー回転だったので、その点は不満だった。
それでも、ラストは見せ場のストレートラインステップがあるので、スケートカナダで失敗したジャンプをクリアした時点で、高橋くんの表彰台を確信。
そして、ステップは実に感動的で見事だった。
結果は、高橋くんと織田くんがダントツのスコアで1位2位。
小塚くんがフリーで頑張って3位に入ったので、表彰台は日本人で独占。
掲揚された国旗も日の丸が3枚。流された音楽は当然「君が代」。
男女ともに表彰台独占という結果が、今の日本のフィギュアスケートのレベルを物語っていると思う。
表彰式終わってから、1時間の整氷と休憩が入って、エキシビション。
休憩の間に、日本人選手がキス&クライのインタビュー席に呼ばれて次々インタビューを受けている。
この席は大当たりだ~。
休憩の間も、席をはずせないのは、初めてだ。
インタビュー内容はさすがに聞こえないけれど、選手が近くで出入りするのがよく見える。
エキシビションはちょっともたついたけれど、それなりに普通の進行で終わった。
終わって外に出たら、日はとっぷりと暮れていた。
本日の長野は、幸いなことに心配していた雪は降らなかった。
ただ、東京の気温に慣れている身にはやはり寒かった。
会場の中の方がむしろ、暖かかったかもしれない。。。
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